2015年 おすすめ中古サターン 2015
2015/04/04作成
2015/11/17更新


中古のセガサターンを買う際の注意点等をまとめました。
発売20年を過ぎ、状況は変化し続けているので、2015年版とします。


汚れや黄ばみも味と見るべきか


〜 2015年 おすすめ中古サターン 〜

ここ数年、レトロゲーム屋や中古ハードショップなどに出回るサターンが減ってきているようです。国内で最も売れたセガ系ハードの割りには、他のレトロ機に比べて見かける機会が少ないです。メガドライブ以前の機械のように急速にレア化する可能性もある(?)もともと需要の多い海外への流れが近年の円安で加速されているので、ハード・ソフト共に欲しいものは早めに確保しておくのが良いでしょう。将来の環境維持へ向けてバックアップやドライブレス化の手段も確保しておくことも、そろそろ必要かもしれません。ヤフオクではまだまだ余裕で入手可能、写真など情報の多いeBayであれば目的のモデルを入手しやすいです。出品が日本国内ということも多いので、国内発送の可否を問い合わせてみるのも手の一つでしょう(ただし英語必須)。

・セガサターンは20年経った現在でも、故障品の遭遇率は低いので、ジャンク品に手を出してみるのも有り
・黄ばみが気にならなければかなり安価で入手可能、但し素人はプラスチックの漂白に手を出さない方が無難(かえって汚くなる)
・プレイステーション系のように、モデルによる耐久性やグラフィック性能の差は無い
・任天堂系のように、基板ロットによる発色や音色の違いは無い
・注意事項として、白サターンの後期モデルで、一部ソフトが動作しないものがある
・入手価格は本体300円〜1000円が目安。ケーブル類混みで1000〜2000円、日焼けや汚れのない個体なら3000円程度まで出す価値あり
・未使用品は2万〜3万程度にまでつり上がる


■ HST-3200 B40/B50、BC40/BC50
初期に大量出荷されたので、日本国内では多く見かける。中古市場の灰サターンの6〜7割方がこれ。
スピンドルモーターの電圧が高く、回転加減速度が高いので、他のモデルに比べわずかに動作が機敏である(ゲーム起動中は2倍速と等倍速が頻繁に切り替わり、また一時停止することもあるので、回転加減速度が速いと全体的に高速になる。ディスク回転時に蓋を開けた時のブレーキ力が強いので判別できる)。後期で遅いものに切り替わるのでB50/BC50あたりは注意。まれに日立製ドライブ搭載のものがあり、これについては未調査。
メンテナンス性が悪いので、分解清掃などを行う時は壊したり紛失したりしないよう注意が必要。但し個体数が多いので、他の本体から部品取りや二個イチなどはやりやすい。
後期モデルで電池の交換がしにくいタイプがある。慣れれば簡単に交換できるが、無理やり弄ると壊してしまう可能性があるので注意。

■ HST-3210 051/061/063、651/652/662、AD51/AD53/AD63、AE51、B51/B52/B53/B61/B63、P52、T53
構造を変更し生産効率を高めたモデルであるが、早い段階で白サターンに移行したので、タマ数がそれほど多くはない。
初期のモデルはCDユニットのコネクタが20ピンであるが、途中(おそらく基板種別が2と3のもの)から21ピンに変更になっているので、目的がある人は便利な方を選択した方が良い。21ピンのドライブユニットは、いわゆる64pinタイプのチップを使用。
分解、清掃が容易でメンテナンス性が高い。灰色で安定的に使っていきたい人にはこれがおすすめ。但し同一モデル内での部品交換はできない場合があり不便。

■ HST-3220(TypeA) 065、664、A63/A65、AD65、AE64、AF65、B62/63・B64/B65、BF65、P62/P64
白サターンの初期タイプであるが、内部基板・構造はHST-3210と同等であり、背面リセットスイッチやCDアクセスランプの増設ができる。
HST-3210よりもパーツ点数が少なく頑丈、構造的に壊れやすい部分も少なく歴代で最もメンテナンス性が高い。CDドライブは64pinタイプのチップを使用。
ソフト動作不具合などの問題も無く個体数も多いので、特にこだわりがなかったり、他人に勧めるなら後々の対応が楽なこのモデル。

■ HST-3220(TypeB) 167、A67、AD67、B66/B68、P67/P77
白サターンの後期タイプ。構造がさらに簡素化されたが、ネジ位置の関係で分解清掃はTypeAよりも若干やりにくい。
このバージョンまではソフトの動作不具合が起こらない(と思われる)が、外観では後のモデルとの区別がつけられず、中身が交換されている恐れもあるので注意が必要。
出回っている数はそれほど多くないが、白サターンの筐体自体は全て共通なので、故障しても最悪中身を丸ごと移植できる。
このモデルからCDドライブのチップが、いわゆる32pinのタイプになっている(はず)。また三洋製ドライブが採用されているものもある。

■ HST-3220(TypeB最後期) A6B/A7B/A7D/A8F、AE6A/AE7A、B6A/B7A/B7D/B7F/B8F、BF6A、P6A/P7D/P7F/P8F
白サターンの最後期タイプ。構造はTypeBと同じだが、サブCPU(68EC000)がヤマハ製互換品になり、一部ソフトに不具合が発生する。
三洋製ドライブが採用されているものがあり、回転一時停止の信号を無視するのか、他のドライブより高速に読み込みが行われる。
白箱付き(HST-0019)のものは若干高値で取り引きされる傾向にあるが、機能的に特に優位性はない。
スケルトンモデルはこれしか存在しないので、最後期サターンとして保有しておきたいマニア向け。
スケルトンの筐体にTypeAの中身を移植し、CDアクセスランプを増設すれば、美しい光景が見られるはず・・

■ スケルトンモデル
近年はプレミア化しているので、お手ごろ価格なら入手すべし!5000円程度ならラッキー、一般的には1万を超える程度

■ ハイサターン
少数生産なので、プレミア価格が付いていなければモデルに関わらず捕獲すべし!目安は1万、ハイサターンカードが抜かれている場合もあるので注意

■ Vサターン
出回っている数が比較的少ないにも関わらず、それほど人気がないので入手は難しくない。ボディカラーが良いので好きな人向け


☆ 目的別モデル選択

・オリジナルゲームに傷付くのが嫌なのでバックアップしたCDを利用したい → HST-3200/3210、もしくは3220(TypeA)にアクセスランプを増設し、CD蓋検出スイッチを無効にすればディスク入れ替えテクニックでバックアップCDが利用できる。検出スイッチ無効化は3210/3220が簡単。よって最適なモデルはHST-3210。

・末永くサターンと付き合って行きたい → 初期のモデルは4層基板で表面実装のコンデンサなどが使用されているので、劣化部品の交換には向いていない。VA2以降の基板で通常タイプのコンデンサに、VA6以降はシンプルな両面基板で将来の修理対応が容易になる。VA10より前のモデルであればソフトの不具合も無いので安心。



〜 SATURN SERIAL DB のデータ分析結果 〜

Zybros様よりご指摘がありました。
データ登録数で判断するのは正確とは言えず、シリアル番号最大数で分析するべきでした。
今後修正予定です。

■ 基板種別
VA0 569 27%
VA1 157 7%
VA2 233 11%
VA3 168 8%
VA4 186 9%
VA5 207 10%
VA6 60 3%
VA7 73 3%
VA8 16 1%
VA10 76 4%
VA11 23 1%
VA13 165 8%
VA15 162 8%
合計 2095 100%

■ 基板類別
VA0 569 27%
VA1〜5 951 45%
VA6〜9 149 7%
VA10〜15 426 21%
合計 2095 100%

■ 本体種類別
HST-3200 569 27%
HST-3210 479 23%
HST-3220(旧68EC000) 621 30%
HST-3220(新68EC000) 426 20%
--
HST-3220(TypeA) 472 23%
HST-3220(TypeB) 575 27%
--
合計 2095 100%



inserted by FC2 system