こだわりの一品


 


■第5回 2005.03.23  鉛筆削り

鉛筆削りと言っても様々な種類があります。使いやすいのは、電動や手動の大型鉛筆削り。しかし現代のオフィスにそんな便利なものが置いてあるわけがありません。そこで登場するのが携帯型鉛筆削り。これがまた色々とあります。

刃と本体の精度、両方を兼ね備えていないと良い切れ味にならず、うまく削れません。悪いものになると削る最中にボキボキと芯が折れてきます。最近は日本製のものも品質がかなり向上しているはずですが、やはり実績のあるドイツ製に魅かれます。

今回紹介するのは、ドイツのDUX社製鉛筆削り(\1680)。真鍮の削り出しで造られたこの本体は、プラスチック製のものとは違い非常に高い精度と強度を持っています。後ろ側には芯の尖りを3段階に調節できるダイヤルもついているので、柔らかい芯や色鉛筆を削る時にも便利です。



切れ味が悪くなったら、刃を交換することができます。また皮製のケースが付属。大人の道具という感じがしますね。右写真はSTAEDLERの安価品。こちらは鋳造品のようです。


と、鉛筆削り器を紹介したところですが、やはり個人的にはナイフでの手削りが一番だと思っています。鉛筆削りだとどうしても先端が割れ気味になってしまうことがありますが、手削りではすべてシャープに仕上げることができます。また状況に応じて芯の形を好みに調整できるのもメリットです。

以前にも書きましたが、使用するナイフは肥後の守が最高だと思います。今までカッターなどで削ったことはあるのですが、いびつな形のものが出来上がるだけで、自分は鉛筆削りが下手なのかと思っていたのですが、よく研いだ肥後の守を使ってみたら、びっくりするほど滑らかに削れるようになりました。刃の背中側にある程度の厚みがあり、指で力を入れられるのが良いのだと思います。

 

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