こだわりの一品


 


■第11回 2005.11.07  安全かみそり (2006.08.20更新)
今回は文房具シリーズからちょっと外れて、髭剃り用の安全剃刀です。


左:Schickの”プロテクター3DDIA” 右:Gilletteの”マッハ3ターボ”

初めて剃刀を使ったのは、高校生の頃だったでしょうか。校門の前で、シックの人が2枚刃の試供品を配っていたのを思い出します。当時はまだ髭なんて薄く、時々剃れば良かったもので、どんなものを使っても一緒という感覚でした。歳を重ねるごとに使用頻度が増え、時々ホルダーごと買い替えていたのですが、その時の選択基準は”安全性”でした。毎日使っていると、時々雑な扱いをして肌を切ってしまうことがあったのですね。これをなるべく避けるべく、安全性の高そうなものを選んでいたのです。

社会人になり、朝の貴重な時間を無駄にしたくないと、一時期電動式のシェーバーを使っていたことがあったのですが、剃った後の爽快感が無かったのと、たまたま海外出張時に壊れてしまったのをきっかけに、また元の安全剃刀に戻ってしまい、今に至ります。

近年、3枚刃、4枚刃、振動付き電動タイプなど、各社が性能を競っている安全剃刀ですが、少し突っ込んで研究してみようと思って試してみた中で、良いと思った2種類を紹介します。


■ シック プロテクター3DDIA
これの歴史は古く、Schickプロテクター(2枚バ、ガイドワイヤー付き)、Schickプロテクター3D(首振りヘッド)、Schickプロテクター3DDIA(ダイヤモンドコーティング刃)と順調に進化しているので完成度は高いです。ホルダーには色違いがいくつかありますが、本体が金属のモデルの方が使い心地が良いです。
(ホルダーに”Protector”と表記されているモデルと”Protector 3D DIA”と表記されているモデルがあります。何故でしょうか?)

■ ジレット マッハ3ターボ
Gillette社が開発した3枚刃システム、Gilletteマッハ3(日本名マッハシン3)の2代目改良モデルです。設計が新しいだけあって、各所に工夫が見られます。特に、ホルダーとヘッドの取り付け角度が、他では見られない独特の構造となっています。ホルダーは重めで、ラバーコーティングがされているので、使用感に優れます。
(ホルダー内側には"Mach3Turbo”の表記がありますが、日本では旧名称がマッハシン3ターボ”だったせいで、少し古いモデルでは外側内側ともに、”Gillette”表記になっています。)


2種類の安全剃刀を比べてみると、それぞれ全く使い心地が違うので驚きます。3DDIAの方は、刃先が髭に当たってジョリ、ジョリと剃れていくのが良く分かります。刃の角度が若干きつめなのか、肌には厳しそうですが、最後の最後まで深剃りできる感じです。3Dの効果がどのように効いているのか分かりませんが、意外とこまめに角度や剃り方向を調整しなくてはなりません。また刃と刃の間に髭が目詰まりしやすいので、こまめにすすぐ必要があります(洗っても取れなくなってしまう毛が気になります。)
一方、マッハ3の方は、あまり引っかかりがなく肌に沿ってスムーズに剃れてしまいます。肌にはとても優しく、カミソリ負けはまずありません。全体を適当に剃っても剃り残しは少ないのですが、最後の最後でもうちょっと深剃りしたい時に、融通が利かない感があります。3枚刃を両サイドから支える構造になっていて目詰まりしない上に、ホルダーの取り付け部分の構造も簡単で、清潔に使えます。

優劣をつけがたいこの2機種ですが、個人的には、現時点で”マッハ3ターボ”を推したいと思います。髭剃り性能だけではDIAの方が上だと思うのですが、肌への負担や、髭剃りの満足感ということを考えると、後者の方がいいかな?と思います。WEB上でも両者の好みは二分するようですので、この辺は個人の好みというところでしょうか。マッハ3ターボには、”ニベアなめらかシェービングフォーム”、”ニベアスキンコンディショナーバーム”の組み合わせが最高です。



Schickの”インジェクター”

■ シック インジェクター (ホルダーは生産終了、替え刃のみ販売中)
現在研究中なのは、両刃タイプ、および写真のインジェクタータイプです。安全性とは対極にあるこの手のタイプの安全剃刀ですが、せっかく刃物を扱っている以上、使いこなせるようになりたいと思っています。常に刃先の角度を意識して剃る必要がありますが、なかなかうまくいかず、剃り残しや肌へのダメージを出してしまいます。休日の時間があるときに、少しずつ使い込んで、なんとか満足できるレベルになってきています(2006.08.20)。シェービング剤ですが、ニベアなめらかシェービングフォームは合わず、もう少し滑りやすいタイプのものが必要なようです。


面倒くさいとおもっていた髭剃りも、研究してみると楽しくなるものですね。 影響を受けたサイト>> こまはむの館

 

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