こだわりの一品


 


■第12回 2005.12.24  ハクキンカイロ
今年の冬は寒ーいですね。朝夕の通勤、仕事中にカイロが必需品です。ところで、使い捨てカイロって、時々使う分には良いのですが、毎日使うとなると毎日ごみを排出するわけで、ちょっと気が引けませんか?そこでご紹介するのがこの”ハクキンカイロ”です。


昔見たことがある方もいらっしゃると思いますが、使い捨てカイロが流行る以前には、炭を使うタイプと並んで一般的に使用されていたものらしいです。燃料として、薬局などで売っているベンジンを利用するのですが、これを
燃やしているわけではなく、プラチナの触媒作用でベンジンが酸化して二酸化炭素と水に分解するときに出る熱を利用したものです。結構熱くなるのですが、付属のフリース袋に入れておくとちょうど良い暖かさになります。

注油量によって最大24時間使用でき、とても経済的です。面白いのは、最後まで暖かさが安定していること。特に燃料が無くなる1時間くらい前は温度が高くなります(オイルが揮発する際に分子量の高いものが最後に残り、これが
高発熱となるようです)。


基本的なデザインは発売当初(1923年!)から変わっていないのですが、あらためて見てみると以外にもかわいらしい形をしていると思いませんか?女性にも受け入れられそうです。

交換用部品は互換性があるので、10年、20年と使えるのがすごいところ。消耗品ビジネスが氾濫する今日この頃、こういう企業姿勢はもっと評価されても良いと思います。残念なのは、ハクキンの販売ルートが非常に限られていて、昔からやっている一部の薬局や、いくつかのホームセンターなどでしか見かけません。

OEMでライターのZippoからもデザイン違いのものが販売されているので、こちらの方が入手しやすいでしょう。ベンジンも薬局で買うより、コンビニでZippoオイルを買う方が楽ですよね。ちょっと高いけど。

なかなか探すのが大変なこのハクキンカイロ。どうしても見つけられないという方は、ハクキンのWebサイトから購入することもできます。春が到来するまであと数ヶ月。お早めにひとついかがですか?

 

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