こだわりの一品



■第20回 2007.02.09  鉛筆 国別対決!

各国の鉛筆を集めてみました。鉛筆にはグレードの違いなどもあるので、公平に評価するために最も標準的な消しゴム付き鉛筆を選択しました。




どれも普通の鉛筆よりも派手な色合いをしています。どの鉛筆がどの国の物なのか、見分けが付くでしょうか?




正解は国旗の通り、中国・日本・ドイツ・アメリカの4種類です。デザインが派手なのは、中国とドイツです。特に中国は国のカラーである赤色をベースとした、とても派手な色です。他の国はどれも黄色ですね。塗料は日本製が最も厚塗りで艶があり、高級感に溢れています。(この塗料は、湿気から木を守って変形するのを防ぐ役割があるようで、それぞれの国の気候によって違うのかもしれません。)




消しゴムの色もそれぞれ違います。止め具のデザインは中国が凝っていますね。ドイツのデザインは賢そうなイメージ。アメリカは実用主義という感じであまり工夫がありません。




さて、実際に字を書いてみました。同じHBなのに、それぞれ濃さが違いますね。日本製が最も濃く滑らか、ドイツ製は硬めですが書き心地は悪くないです。消字性能もそれぞれ特徴があります。


結果発表〜!

中国 日本 ドイツ アメリカ
濃さ △薄い ◎濃い ○淡い △薄い
書き心地 △引っかかり ○滑らか ○滑らか △引っかかり
消字性能 ○良い ◎最高 △普通 ×悪い
高級感 △普通 ◎最高 ○良い △普通

なんと言っても日本製が最高です。書き心地、消字性能とも最高で、さらに高級感を兼ね備えています。ドイツ製も日本製に匹敵する性能を持っていますが、若干性格が異なるようです。これで消しゴム性能が良ければ日本製を超えたかもしれません。中国製も健闘しています。たぶんこの中で最も安価で購入できるこの鉛筆、十分合格レベルで普通に使う分には何ら問題がありません。残念なのがアメリカ製。この水準だとちょっと使っていて不満を感じます。今のアメリカの工業レベルを推し量ることができますね。

鉛筆ひとつ取ってみても、私たちは普段気づかないうちに世界トップレベルの製品を使っているのですね。このような製品が使えるのは、職人さんたちのもの作りへかける情熱のおかげです。こんな恵まれた世の中で生活できることに感謝しつつ、使っていきたいものです。

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