こだわりの一品



■第24回 2007.05.20  算盤(そろばん)

世の中、何がきっかけになるかは分かりません。先日京都の文房具屋で鉛筆を買った時に店のおばちゃんが出してきたのが算盤。通常よりも大きめのサイズながら、基本的には足し引き算なので横幅が短い問屋算盤。算盤と言えば、小学校の授業でちょっと足し算を習っただけで、20何桁もある横長の算盤なんて使いこなせないものだと思っていたのですが、このサイズであれば携帯性も高く、興味を惹かれてしまいました。

それから2週間、Web上で算盤の歴史から種類まで調べまくって基礎知識を詰め込んだ後、浅草のそろばん専門店に行ってきました。




雲州算盤 17桁 柘 (モデル名は分かりません)

最初は店先で見た、問屋算盤を買おうと思っていたのですが、店主の話では問屋算盤は作りがそれほど良くないとのこと。実際に見てみると確かに実用品であって、職人さんの技術が見えてきません。そこで一般サイズの中で横幅の短めのものを買うことにしました。本当は11桁のサイズがかわいらしくて欲しかったのですが、一般的な掛け算割り算までできるものとなると17桁ある方が良いらしいです。

値段は3000円程度から3万円以上のものまでピンキリでしたが、やはり高いものはそれなりに手が込んでいます。但し一定以上の価格のものは材料やデザインが特殊な”工芸品”であり、実用面での価値とは違ってきます。そういうわけで”それなりの”値段のものを購入。とても美しくて使うのを躊躇ってしまうくらいです。使っていくとさらに色がきれいになるらしいので楽しみです。一番の問題は、私が算盤を使いこなすことができるようになるのかどうかですね、、

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