■第26回 2007.05.27 ニキシー管時計
ニキシー管と聞いて、何のことだかパっと思いつく方は少ないと思います。30代以上の方なら、昔の国鉄きっぷ自動販売機などの表示部分に記憶があるかもしれません。要はデジタルで数字を表示するデバイスの一つで、今で言う7セグメントの液晶や発光ダイオード、蛍光表示管以前にあったものです。仕組みはWikipediaなどで調べていただくとして、その表示方法が面白いのです。
表示管を前から見ると、0〜9までの数字が奥から手前に順番に並べられていて、一つの数字に通電するとオレンジ色に光るというものです。7セグという表記方式が開発される前なのでこういう方法しか思いつかなかったのでしょう。しかし数字は活字と同じようなフォントで美しく、魅せられるものがあります。
自作キットを利用したニキシー管時計
記憶の片隅にあったものの二度とお目にかかれないと思っていたニキシー管。インターネット時代は素晴らしいもので、今でもこれを取り扱っているところがあるのでした。その中で小坂井電子さんの、ニキシー管時計キットに注目。早速買って作ってみたのがこれです。自作キットだけでは基盤剥き出しなので、ケースに入れてみました。
ニキシー管拡大
ニキシー管はとっくの昔に製造終了しているそうなので、これはデッドストックか中古再生品なのでしょう。文字が立体的で美しいですね。他にも、もう少し安くキットを揃えられるサイトもあるようですので、気になる方はぜひ探してみてください。
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