こだわりの一品



■第34回 2007.08.16 携帯電話その2

前回紹介した携帯電話ですが、何年かぶりに新機種を使ってみると、思った以上にいろいろな機能があることに驚かされました。特に国際化対応。海外で主流のGSMに対応している上に、ショートメッセージも世界共通のシステムになっています。今回はその辺を色々と検証してみました。ベースとなる機種はSoftbankの709SCというものですが、Softbankは一時期Vodafoneという外資系だった他、世界的に販売されているSamusung製携帯です。他の機種では当てはまらない可能性もありますので、一例として捉えてください。


Softbank 709SC

購入して間もないのですが、実はこれ、ちょっとソフトを改変してあります。日本では、基本的に他社の携帯を使う(例えばDocomoの端末をSoftbankの契約で使う)ことができないのですが、これは技術的な問題ではなく、携帯会社の販売戦略の関係でロックされているだけなのです。
世の中にはこのロックを解除してくれる業者があります(これ自体は違法ではありませんが、大っぴらにはやっていません)。これを実施することで、他社の契約(例えばDocomo)として使用することができるようになるんです。特に海外で使えるというのは大きなメリットですね。(左はChinaMobileのSIMカードで直接利用。右はSKTelecomへの一般的なローミング。[R]マークがあります。)


プリペイド式simカード

これは某国で販売されているプリペイド式のsimカードセットです。simカード、暗証番号カード、説明書が入っていて約700円分の通話料込みのものが2000円弱で販売されています。使い方は簡単で、右下のsimカード部分を切り取って自分の携帯のsimカード挿入口に入れるだけ。そのまま使えます。電話料金が少なくなってきたら別途暗証番号カードを購入し、通話料の補充もできます。

で、これを使ってみたのですが、”思っていたよりずっと使える”という感想です。電話がかけられるのは当然なのですが、現地と日本のDocomo、Softbankとは普通に日本語でSMS(ショートメッセージ)送受信できます。日本国内ではDocomo-Softbank間で通信できないので、これは驚きでした。国内では”わざと”使えなくなっているのですね。他、残念ながらauとTU-KAには送ることができませんでした。これはシステムが異なることが理由だと思います。

また、Softbankの携帯を持つ海外の友人、第3国にいる海外の友人とも連絡が取れました。もっと驚いたのは海外の携帯で日本語が表示できること。いつのまにかPCのように進化しているんですねぇ。今のところ入力はできないのですが、これも近い将来可能になることでしょう(OSがあまり重くならなければいいけど)。

まとめるとこんな感じ

○ 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ Docomo
○ 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ Softbank
× 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ au
× 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ TU-KA

○ 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ E国電話会社ローミング Softbank
○ 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ T国電話会社
○ 日本の携帯+C国のカード(=電話会社) ⇔ C国電話会社(当たりまえ)

何故かSamsungの携帯ではC国の言語が表示できませんでした。韓国語なら大丈夫なのかな?


交換用電池

さて、このSamsungの携帯なのですが、現地で電池が切れてしまいました。充電器を持ってこなかったので何か方法はないかと街をうろついていると・・中古携帯電話販売コーナーの奥の方に、交換用電池を販売している店がありました。適合する電池を探してもらったところ、さすが世界のSamsung、同じ大きさのコピー品がありました。電圧と電池容量がちょっと少なめなのが気になりますが、まぁ使える分には問題ありません。ということで今後これを交互に交換しながら使っていくことにしました。

しかし日本の携帯市場は、ワンセグだとか携帯に関係のない機能ばかり追求して、肝心の通信方法が閉鎖的ですね。どんどんと世界から取り残されていっている気がします。パソコンの世界で失敗したPC-9801の二の舞にならないことを願います。


Softbank 708SC

もう一台買ってしまいました。今度は超薄型の708SCです。ちょっと形が悪いような気がしますが、709よりもボディ剛性が高く、しっかりしています。ボタンもきちんと出っ張っていて高級感がありますね。

(2007.09.17一部更新)

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