こだわりの一品



■第40回 2008.09.15 消しゴム付き鉛筆 Staedtler2種

ステッドラーの消しゴム付き鉛筆の新種(?)を発見したので紹介します。


上: STAEDTLER Noris HB Made in Germany (以前に紹介済み)
下: STAEDTLER Yellpw Pencil 134 HB Made in China


元々のシリーズが違うようで、本家ステッドラーのホームページを探しても、この型番は掲載されていません。Web情報によると、主にアジア向けに作っている製品とのこと。何故か日本では売られていません。

鉛筆のような製品は製造会社の本国で作られているのが一般的ですが、これはドイツメーカーなのに中国製という珍しい商品です。品質を落とさずに中国市場に進出するには、原材料の現地調達、現地生産ができないと、安価な国産に負けてしまうといったところでしょうか。

木材というものは湿度や温度に敏感で、木製品はその木が育った地で使わないと曲がったり割れたりしてしまうということを聞いたことがあります。そういう意味で、高温多湿なアジア向けに、現地の木材と適切な塗料で設計された製品なのかもしれません。(その割にはちょっと曲がってしまっているようですが)


削ってみました。木材の色が違いますね。塗料はドイツ製よりも厚塗りで艶があり、日本製の高級鉛筆に匹敵します。やはり湿度対策でしょうか。


字を書いてみました。トンボの消しゴム付き鉛筆が柔らかめでしっとりとした書き味なのに対し、Norisは硬めで滑らかな感じ、YellowPencilは硬めで擦れ感があります。甲乙つけ難いですが、しっかりとした感じがドイツ譲りという感じですね。

消しゴム性能は明らかな差が出ました。Norisは消しゴムカスがほとんど出ない(消しゴム側に付く)のに対し、YellowPencilは全て紙側に残ってしまいます。 一般的な事務用品として使う分には全く問題ありませんが、やはり良いものを知ってしまうと、気になる部分というのは出てきてしまいますね。

今回の検証で、改めてトンボ鉛筆の素晴らしさを実感しました。MONO100を筆頭に、トンボ鉛筆の豪華なラインナップを、今後とも大事に続けていってもらいたいものです。




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