■第46回　2008.12.04　ペルソナインジェクター

愛用の安全カミソリ、シックのインジェクターですが、使えば使うほど髭剃りレベルも向上していき、毎朝、髭剃り条件を変えてみたりと楽しくなってきている今日この頃です。今回ちょうど交換用の刃がなくなったので、互換製品を購入してみました。


左：シックインジェクター（正規品）　右：ペルソナインジェクター（互換品）

安全カミソリの歴史を遡ると、両刃カミソリ、片刃カミソリ（インジェクター）、2枚刃、多枚刃、の順に進化してきていますが、このうち両刃、片刃と、2枚刃の初期の頃まではメーカー間による刃の互換性があり、他社製品のものを使えたり、ノーブランド品が使えたりしていました。機構が複雑になるにつれ、互換性を取るのが難しくなり、またメーカーも自社の利益を確保するために、互換性を排除する方向で商品開発を進めているのでしょう。

両刃は構造が単純であることから、今でも数あるメーカーから相当な種類の刃を選択できます。インジェクターは特殊な構造のため互換品は作りにくいのですが、80年の歴史の中で、いくつか確認されています。今回紹介するペルソナインジェクターは、American Safety Razor社の現行製品ですが、日本国内では販売していません。独自のホルダーもあったようですが、本家と同様、現在はラインナップに載っていません。


上：シックインジェクターブレード　下：ペルソナインジェクターブレード　


これが私の愛用インジェクターホルダーです。流行の多枚刃に比べて相当安上がりになるので、旅行など特別なことが無いときはこれを使っています。


刃の交換は簡単です。ガイド部分を差し込んで、スライドさせるだけ。この操作がまた楽しいですね。


交換完了。見た目には違いが全然分かりません。

さて、使ってみての評価ですが・・。”悪くはないけど本家より劣る”と言ったところでしょうか。気にならない人は気にならない程度だと思いますが、少しでも髭剃りレベルを向上しようとしている人間にとっては大きな違いです。これで値段に天と地の差があればまた考え方も変わってくる（ペルソナでレベル向上を目指す）のですが、元が周囲の多枚刃と比べて安いものですから、今後はまた本家に戻していこうかな・・と思います。

とりあえずは暫定的に評価しましたが、まだ6枚残っていますので、当面これを使っていきます。