こだわりの一品



■第49回 2009.01.21 ルービックキューブ

だんだんとマニアックになってきたこのコーナー。まぁ、そんなにたくさんのネタが次から次と出てくるわけでもないのですが、過去の遺物を漁っていると、時々面白いものが発掘されるもので、今後はそういうのも混ぜ合わせてやっていきたいと思います。

さて今回は1980年に1980円で発売されたルービックキューブ。時代を経て今でも販売が続けられ、世界的な競技なども行われているようです。

これが発売されたのは小学生の頃。当時は学級内、学年内で、様々な遊びの短期的なブームがありました。スーパーカー消しゴム、メンコ、折り紙、透かし紙(謎)、スライム、軟球(謎)、ヨーヨー、ゲームウォッチ等々。その中でもルービックキューブの記憶は鮮明に覚えています。

ツクダオリジナルのルービックキューブが正規品だったのですが、当時はコピーが氾濫している時代。本家も生産が間に合わなかったせいか、コピー品も本物と同じ値段で売っていました。コピーの方が多かったのか、”誰々君は本物持っているよ”とか、”本物は回転が滑らかで回りだすと止まらない”、”本物は中に磁石が入っていてきちんと止まる”なんて言う噂も出たものです。

ちょっと乱雑に回すとバラけてしまうようなボロボロの状態になるまで遊びまくっている人もいました。 20円のガチャガチャに6面攻略法が入っていて、それ欲しさに延々とやり続けたのも、良い思い出です。


スペースキューブ

私が買ってもらったのがこのスペースキューブでした。本家が香港製なのに対してこちらは日本製(世界的に日本製品が安価な時代です)。近所のプラモデル屋さんで、本物と同じ1980円だったと思います。他でも売っていたと思うのですが、この”限定(秘)解答付”というのに惹かれてこれにしたような記憶があります。しばらくしてメタリックカラーのモデルが出て悔しかった・・

説明書にキューブ好きの変な外人が出てきて、”さぁ、私もキューブがやりたくてうずうずしてきました”なんて魅力的な語り方にやる気を起こされたものですが、かなりアメリカンな感じですね。本体は、本家より少し重いような気がしますが、すごくしっかりと作られていて今でもシールの剥げなどはなく、普通に使える状態です。

最初は解答書を見てもやり方が全然わからず、わざわざ分解して6面にしたりとインチキをしていましたが、そのうちなんとか6面が作れるようになりました(もちろん解答書見てです)。


ルービックキューブ(ツクダオリジナル)

あまりはっきりと覚えていませんが、10〜15年ほど前でしょうか。本家ロゴ入りのルービックキューブが再販されているのを見て、迷わず買ってしまいました。本物ということでやけに期待してしまいましたが、上のスペースキューブより安っぽい作りでガッカリ。ちょこっと遊んだだけでお蔵入りしてしまいました。


しばらくぶりに動かしてみると硬くて回しにくくなっていたので、分解清掃しました。写真で分かるとおり、発売当初のものと違い、赤、青、橙色面の中心にも絵柄やら文字・数字がプリントされていて、これらの方向違いで組み合わせが16倍になるというもので、「マスタールービックキューブ」という名称で販売されていたようです。白以外のプリントは後加工された形跡が見えます。


ケースの裏面です。1980年IDEAL社となっているのは初期モデルと同じです。80年代に大量生産したものの、ブームが急速に去り、倉庫に眠っていた在庫に手直しをして再販した可能性がありますね。90年代後半あたりからは、ロゴやケースを一新したニューモデルとなっているようです。

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